AI脆弱性診断とは
AI脆弱性診断とは
AI脆弱性診断(AI診断)は、AIエージェントが対象システムを広く調べ、脆弱性や設定の不備を洗い出す診断です。「どこに、どんな弱点があるか」を把握し、修正の優先順位をつけるために行います。
コクチョウのAI脆弱性診断では、当社で開発した診断ツールと、それを動かす診断パイプラインを使います。AIエージェントがツールを実行して結果を読み、次に調べる箇所を自ら決めながら診断を進めます。エンジニアは診断の範囲と優先順位を定め、検出された結果を確認・評価します。ソースコードをあわせてご提供いただくと、AIエージェントがコードと実際の動作を照らし合わせて診断できるため、最も効果を発揮します。
なお、本ページの「AI脆弱性診断」は、AIを診断の手段として使う診断を指します。LLMアプリケーションなど、AIシステムそのものの安全性を確かめる診断とは異なります。
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自動診断ツール・手動診断との違い
脆弱性診断の方法は、大きく3つに分けられます。自動診断ツールは、既知の攻撃パターンを機械的に送り、反応から脆弱性を判定します。短時間で広く調べられる一方、判定は決められたパターンの範囲に限られます。業務の流れや権限の設計に関わる問題は見つけにくく、誤検知の確認も利用者に任されます。
手動の脆弱性診断は、エンジニアが仕様を理解したうえで、一つずつ確かめます。業務ロジックや権限の不備まで調べられますが、対象が大きいほど時間と費用がかかります。
AI脆弱性診断は、この間を埋めます。AIエージェントはツールの結果を読み、画面やAPIのつながりから「この操作は他のユーザーのデータにも使えるのではないか」といった仮説を立てて、追加の検証を自ら行います。決められたパターンだけでは届かない箇所まで、人手より速く調べられます。最終的な判断は、エンジニアが仕様に照らして行います。
| 項目 | AI脆弱性診断 | 自動診断ツール | 手動の脆弱性診断 |
|---|---|---|---|
| 調べ方 | AIエージェントがツールの結果から仮説を立てて検証 | 決められたパターンを送って判定 | エンジニアが仕様を理解して確認 |
| 速さ | 速い | 速い | 時間がかかる |
| 業務ロジック・権限の問題 | 仮説を立てて調べられる | 見つけにくい | 調べられる |
| 誤検知の確認 | エンジニアが行う | 利用者が行う | エンジニアが行う |
| 向いている使い方 | 広い範囲を短期間で、業務ロジックまで確認 | 定期的な機械チェック | 重要な機能の深い確認 |
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AIで確認する観点
対象ごとに、主に次の観点を確認します。範囲は対象システムの状況を伺ったうえでご提案します。
| 対象 | 主な確認の観点 |
|---|---|
| Webアプリケーション・API | 認証とセッションの扱い、他のユーザーのデータや機能に触れられないか(認可)、入力値の扱い(インジェクションなど) |
| クラウド | IAMの権限の広さ、ストレージやサービスの公開設定、ネットワークの構成 |
| スマートフォンアプリ | アプリ本体(データの保存・通信・認証・解析への耐性)と、アプリが通信するAPI |
| ネットワーク | 外部に公開されているサービスと、その設定 |
ソースコードとあわせた診断で、効果を最大限に引き出す
AI脆弱性診断は、ソースコードとあわせて診断すると最も効果を発揮します。AIエージェントがコードと実際の動作を照らし合わせられるため、外からは見えない処理や、権限の確認が抜けている箇所に、的を絞って仮説を立てられます。見つかった問題の原因をコードの該当箇所まで示せるので、エンジニアによる確認の精度が上がり、修正にも取りかかりやすくなります。
ソースコードを開示できない場合も、外部の攻撃者と同じ条件で診断できます(ブラックボックス診断)。開示いただける範囲に合わせて、組み合わせをご提案します。
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報告書の内容
報告書には、確認できた脆弱性ごとに、重要度と影響、対策をまとめます。修正後は、必要に応じて再診断で対策の効果を確かめます。
AIペネトレーションテストとの使い分け
「どこに、どんな弱点があるか」を広く把握したいならAI脆弱性診断、「攻撃者はどこまで侵入できるか」を確かめたいならAIペネトレーションテストが向いています。両方を組み合わせることもできます。
AIペネトレーションテストの仕組みや、ローカルLLMによる機密性の確保については、ページ下部のリンクからAIペネトレーションテストの解説をご覧ください。